ドローンを 3Dプリンタで作るメリットとデメリット (3Dプリンターでドローンをつくる その1)
さて、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今回から何回かに分けて、3Dプリンタを用いたドローン製作について紹介できればと思います。早速ですが、3Dプリンタを使って作ったドローンです(流石にモーターとかは買ってます)。
これは、アームやフレーム、ボディを3Dプリンターで作って、その中にバッテリーやコントローラーなどの機器類を詰め込んでいます。3Dプリンターをドローンの製作に使うメリット・デメリットはそれぞれ次の通りです。
<メリット>
①設計の自由度が格段に広がる
CADが使えれば、用途に応じたオーダーメードドローンなども作ることが可能です。
②安い
材料費だけしかかからないので、フレームを購入するよりずっと安いです。写真の機体の場合、一機あたり2000円くらいです。
③ 簡単
CADが使えなくても、インターネットで設計データが大量に公開されているので、ダウンロードすればそのまま製作できます。
<デメリット>
①3Dプリンタ自体が高い
安い機種でも5万円程度はしますから、大きな初期投資となります。
②材料が限られる
一般的な3DプリンタだとABSかPLAしか使えません。
③強度不足となることがある
樹脂を積層して造形するので、積み上げている方向に対するせん断力には弱いです。設計がまずいと、部品がすぐに折れたり割れてしまったりします。
と、まあ一長一短ですが、実際に製作してみて3Dプリンタを用いる価値は十分にあると思いました。というのも、フィラメントが有る限り、何回でも試行錯誤ができるので開発のスピードが格段に上がります。というわけで私個人としては、是非3Dプリンタを導入した方がいいと思います。フレーム以外にもパーツの一部だけを3Dプリンタで作るということも可能なので。
最後に、3Dプリンタで作ったドローンにGp-Proを積んで、空撮した映像を紹介します(足が映り込んでて邪魔ですね)。
では。
活動内容
さてと、今回は私が行っている活動について紹介できればと思います。今まで、自身で開発したドローンを用いていろいろな実験を行ったりしてきました。それについて少し詳しく紹介します。
①洞窟計測探査シミュレーションプログラム(現在も活動中)
これは、簡単に説明すると、人が入っていけないような洞窟をドローンやロボットを使って探査しようというプロジェクトで、高専や複数の大学とともに共同で研究活動をしています。
来月にもこのプロジェクトでドローンを使ったフィールドワークの実験があるので、今は大詰めです。
②農業支援(現在も活動中)
ドローンと言ったら、やはり農業での活躍を思い浮かべる人も多いでしょうね。今の時代、ドローンを使った農業も結構活発になりつつあります。私も、開発したドローンを農業で活かすべく、実際に農場で実証実験を行っています。
農場の地形を測量したり、そのデータから畑の水捌けを予想したりしています。実際に収集したデータは農家さんの方へ提供し、作物の栽培に役立ててもらって(?)ます。
③パラレジンジャパンコンソーシアム
さて、これは知っている人もいるかもしれませんね。大企業が参加しあってバイオプラスチックの開発に取り組んでいるプロジェクトです。結構記事にもなってました。実は、このプロジェクトではバイオプラスチックをドローンの一部品(テールローター)に使った実証実験を行っているのですが、そこで私が開発したヘリドローン を採用していただきました!
公式ページ
ニュース
ユーグレナの公式サイトや日経ニュースなどにも取り上げていただきました。
今回は、私の活動について紹介しまいした。では。
パラレジンジャパンコンソーシアなんと、ム
はじめまして
はじめまして。本日からブログをはじめました!普段は理系大学生をしています。個人でもドローンやロボットについての研究をしているので、その内容をここで公開しようと思います。
今はドローンをメインに研究開発をしていますが、今までに開発した機体を紹介します。
まず、最も力を入れているのがヘリ型ドローンです。ドローンというと大抵、マルチローターを想像しますが、あえてヘリ型のメリットに注目し、採用しました。飛行性能はいいですが、やはり製作はコストも要する技術も高いですね。
この機体は、主に観測に用いていて日本各地で地形の観測などの実験に使っています。
観測中の無人ヘリ
もちろん、ヘリ型のみならずマルチローターも開発しています。
これは、完全に操縦練習用の機体です。特に何もできません笑
そしてこちら。こちらは、ジンバルを搭載したり、完全に空撮や観測用途です。
機体の詳細についてはホームページにも掲載しているので是非→
さて、いかがでしたでしょうか。今回は少し急ぎ目でしたが、簡単な自己紹介をさせていただきました。次回は、私がどんな活動に参加しているのか、なぜドローンを開発するのかについて紹介させていただければと思います。では。